大すき古川パンこうば

パン工場、いよいよ更地になりつつあります。

パン工場を壊すと決め、子どもたちに伝えた時、一番反応したのは末娘はな(6歳)でした。

 

「どうして こわすの?まだすめるのに ぱんこうばがかわいそう」

 

そういいながら、はな(6歳)は泣き出しました。

 

思えば、はな(6歳)は、生まれた時からこの工場でいつもパンと家族と働いている従業員さんに囲まれ、はな(6歳)にとっては何の不自由もなく楽しく6年間を過ごしていたのでした。私たちにとって、当たり前じゃないこの工場の生活は、実ははな(6歳)にとっては、当たり前の普通の生活だったのです。

 

建物の老朽化、機械の老朽化、そして長年働いてくれた従業員さんの高齢化と、すべてがもう限界に近づいていたのですが、はな(6歳)にとっては、でもだいじょうぶじゃないの!!だったのです。古川ホテル、銭湯、ヘルスセンター、下宿、パン工場、古川4世代住居、と色々な用途で愛されたパン工場。最後の7年間は、私達家族5人で楽しく自由に使い愛着もありました。

 

パン工場を壊し始めた時、工場の近くを車で通ると、はな(6歳は)目を真っ赤にして泣いていました。

 

ある意味、パン工場はとっても幸せな建物人生を過ごしてきたのかもしれません。

 

新しく生まれ変わるとき、古いカラを脱ぎ捨てなければ前に進むことができません。

 

それは時にとてもつらく、自分たちのいろんな執着との戦いかもしれません。

 

でも、大事なコト、思いだけは脱ぎ捨てることなく。。。。

 

パン工場を壊す前に、はながパン工場の思い出を絵本にまとめました。

 

これは私たちのタカラモノになりそうです。

 

 

 

 

 

 

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    zaneri (金曜日, 15 11月 2013 23:15)

    マイホーム新築は楽しみでもある反面、旧宅を取り壊す際の切なさは共感できますね。
    ブログ復活おめでとうございます。フォロワーの一人としては嬉しいかぎりですが、しかし家を建てるのは大事業。ましてや古川家は珠洲でも人気のパン屋さんを継続しながらの建て替えですから、その大変さは半端ではないと思います。
    どうかブログ更新しなければと、あまり一生懸命にならず、マイペースで進めて下さい。
    来年の新しいおうちを楽しみに待ちながら、ブログものんびり見守らせていただきます。

  • #2

    ゆう (火曜日, 28 1月 2014 09:19)

    はなちゃんの絵本読みたいです。。
    たくさんの思い出が詰まったおうち
    涙があふれてきたのでしょうね。。
    素敵なご家族ですね